2013年4月18日木曜日

いのち

春は烏賊の産卵の時期です。



ホタルイカの身投げと呼ばれる波打ち際がキラキラと深い碧に輝く美しいあの現象は、深海から産卵のために浅いところにやってきたホタルイカが、産卵を終え力尽きて波打ち際まで打ち寄せられ砂や波や或いは同じく命をかけて産卵した仲間とぶつかって体についている発光体が光ったものです。



大規模な身投げの次の日はかもめがたくさん飛んでいます。
海に入ると、身投げしたホタルイカがたくさん漂っている。ホタルイカだけではなく、他のイカも。



うーん、なるほど。
このイカ目当てに鳥たちがやってくるんですね。鳥の羽も海中に沈んでいます。

テトラポットの下に産卵に来た瀕死のイカちゃん
左のイカは白くなっている


 
命をかけて産卵するイカ。

その命をもらう鳥。

こうやって命ってつながっていくんですね。
 

2013年4月9日火曜日

ダンゴウオ

水中写真家の鍵井靖章さんのスライド&トークショーに行って来ました。



震災のあとの海に潜った”ダンゴウオ”という小さな生物の名前をタイトルにした写真集を先月本屋さんで発見。他のダンゴウオの写真集は立ち読みで終わっちゃったけど、この本はビニールの袋がかけてあって中が見えなくなっていたのと(笑)、岩手県宮古市の海と書いてあったので思わず買っちゃいました。ここは祖母の家があるところなのです。(正確には田老ですが)

で、そうこうしているうちにいつも潜らせてもらっているダイビングショップさんからスライドトークショーのお知らせがあり、エーッ?!エーッ!??サインもらいにいこ~~っと、写真集片手に行ってきました。  


ちなみにワタスの撮ったダンゴウオはこちら


2ミリ位です(多分・・・) 
チビっちゃくてユラユラ揺れる海藻の上にいるのでピントが合わないんですよね・・・これが私とコンデジの限界です。

あ、写真集のダンゴちゃんはもっとステキですよ!!




さて、スライドショーですが、楽しく鍵井カメラマンもとっても素敵な方でした。写真集には前々から潜りたかった浄土ヶ浜の様子も載っています。自分で調べたら、何故か潜らせてくれそうなダイビングショップがなく、いつも利用しているダイビングショップの店長さんにも「いやー。あるやろ!?」と言われていたのですが、お話によるとそのあたりはダイバー=密漁のイメージらしく基本、潜れないそうです。。。


そして、この写真集は、文章も鍵井さんご自身が書かれたそうです。

いずれは撤去しなければならない、海に沈んでグチャグチャ、サビサビの車が漁礁のようになっている写真。勝手に引用しちゃいますが、この写真に添えられている
”人間の身勝手が、いつも生き物たちを翻弄しているのです。”
という一文がすごくいいな、と思いました。そこが1番好きで、何回も何回も読んじゃいます。



あ、写真集なのに文章の方を先に書いちゃいましたね。


写真だと、笑ってるダンゴやお花畑のようなカラフルな写真も良いのですが、最後の方のまたまた沈んだ車の、車体と、そのタイヤから緑の海藻がワ~~~っと生えている写真。車本体のドアの辺り、金属部分は朽ちてそのままなのですが、柔らかいタイヤからは若芽がワッサ~と出てきています。人間の作ったモノと、神の作ったもの。その違いを感じました・・・って、珍しくクリスチャンっぽいことを書いてみました。
分かりにくいかも知れませんが、写真を載せるわけにもいかないので写真集を見た方とだけでも分かち合えたらな、と思います。


さて、鍵井カメラマンは数日富山に滞在された模様。
ダイビングショップの店長さんのフェイスブック見てたら、前髪をおろしてらしたので、あらっ!?このカメラマンさんて、随分前だけどオムツをしてホオジロザメの撮影をして次は奥歯まで撮りたい、とそこでその番組おわってたクレイジーなカメラマンでないかい??とあやふやな記憶が蘇り、早速店長さんに
「もしかしてオムツして潜る方??」
と聞いてみると、
「鍵井さん、スマートだからノーオムツだよッ!」
だって。
スマートだから・・・って(笑)










 

2013年4月6日土曜日

夜遊び

春はナイトダイビングが面白い時期です。

2月くあたりから週末は車で20分位の所にある海に潜りに行っています。3月からは潜り放題の契約にしたので木、金、土、日とアホのように海に現れています。そのうち、お店のインストラクターが泣いちゃうかもしれません(笑)


日本海でのダイビングもとーーーっても楽しいですよ。
今だと、ダンゴウオ、ホテイウオの幼魚、バルス、スナビクニン、マツカサウオの幼魚、そして忘れちゃいけない、イカ!!ヤリイカの交接、産卵、ミミイカ、ボウズイカ、ヒメイカ、コウイカ、ホタルイカ。普通に居ます。 
ミミイカちゃんの砂に潜るところなんて、何度見てもかわいいです。