2011年6月23日木曜日

Not Titled

1年前、ある同級生が私の働いている医療機関を受診しました。
その前にも彼女はご自分のおばあさんの付き添いで数回来院。


彼女自身が受診する前に、他科の近医からある患者に紹介状を出したので、近々その患者が受診されるだろう、ということ、その患者は前年自宅で焼身自殺を図ったので驚くような外見をしている、という話をうちのDr.経由で聞きました。それから数ヶ月経ってその話も忘れかけていた頃、その方のお父さんが午後からの順番を取りに来院。


私は診察介助についていたので午前の終わりに持参された紹介状を見たのですが、名前を見るとその患者さんこそ小、中学校の同級生で祖母を連れて来院していた彼女でした。


午後イチで来院されると聞いて同級生の私が働いていて嫌がらないだろうか、隠れていたほうがいいんんじゃないかとか(スタッフは午後から3人だけだから隠れるのは無理なんだけど)、そもそも私のことを覚えているだろうかとか昼に思い巡らし、例え覚えててもその前にも来院してるから同級生が居ると分かっててきたてるんだよね、と思い直して普通にしてることにしました。


予約どうり彼女は父親と早くに来ていて(記憶に間違いが無ければお母様はおられない)、Dr.に伝えるも時間外には診ないと言われたので他の患者さんのいる待合室ではなくて玄関の方に待っておられました。


きっと肌もケロイド状だろうからせめてマスクをかけてあげようと思っていたのですが、かけるべき耳も無い。鼻も耳も唇も腕も足も。

  
想像以上でした。



もう死ぬことすらできない彼女にも、だけれど彼女のお父様のことを思うと、何も言葉が出てこない。


その後は、おそらく紹介元の他科で継続してその日に処方されたのと同じ薬をいただくことになったのでしょう、その後は受診されませんでした。


それから1年あまり、ほぼ毎日彼女のことを考えていました。静かな晴れた日や眠りにつく前には特にふと想像します。今、何を考えてるんだろう、と。


そして、先週、彼女のお父様自身が受診。


明らかに歩行に障害が出ていて、問診に依ると脳梗塞で右半身がしびれているとのこと。受診目的はそれとは別のある慢性疾患で定期的にこちらで経過観察をさせていただくことになりました。


同じ疾患でも放置される方が多いのですが、その方は3ヶ月毎に来ていただくことになり、本人さんにも継続して受診される意志がおありのようでした。チラッと同級生の事も話されてて、今は総合病院に入院していること、若いので介護保険の対象にはならないことを知りました。


彼女を訪ねてくる人は居るのか、毎日どう過ごしているのか、聞きたいけど聞けない。。。このままスルーする事もできるけど、、、何かしたい。でもはっきり言って何も出来ない。 友達の友達くらいの彼女だったけど、、、なんて微妙な距離!!直接の友達なら間違いなく最初に来た日に駐車場までついてって話かけてる。せめてクラスメートだったら!!


一時の感情でこんなことを思ったんじゃないかと散々考えたけど、やっぱり何かしらの行動には出てみようかと思います。お父さんとは面識がないのでいきなりそんな話をしてもきっとびっくりされるので手紙を渡してみようか、とか。気まずくなってこられなくなられても申し訳ないのですが。。もうちょっと次に来られるまで時間があるのでちゃんと落ち着いて考えます。その結果、ほっといて下さいといわれてもそれはそれで構わない....自己満足かな。



最近人に対して、後になってからもっと私はその人に出来ることがあった、と後悔することがとってもとっても多くて、今思ったことは今しか出来ないんだと身にしみてるんです。いずれしよう、と思っていてもその相手が死んでしまったり(4ヶ月前)、何も告げずに去っていったり(2日前 今日知った)、etc.自分が突然死んでしまうことも(未定)ある訳で。


本当に、今って今しかないんですよ。
知ってるんだけど気付いてないんですよね。


本が好き、とか何か興味があることを持っておられればいいのだけれど。

0 件のコメント:

コメントを投稿