2011年12月13日火曜日

福島遠征 3

希望の持てる話を聞いてすっかり元気に。
ここで遅い昼食タイム。

案内してくださった女性について行ってラーメン屋さんへ。


店内は4人がけ×テーブル3個。
6人で行くと毛糸の帽子を斜めに被った、ふくよかなふてぶてしい顔(笑)の約75歳のお母さんが
「大勢で来んなや!狭いの知っとるだろーが!」
と、早速一言。

「ちょと待っとれ~」
ドカっと椅子に座り、
「注文!何?」


「何がおすすめ?」
「タンメン」 ←お母さん
「じゃあ、タンメンこっち3つと。。。そっちどうする?」
「そだな、タンメンは3つにしとけ、分けて食べろ」
「じゃあ、喜多方ラーメンを・・・」
「3つか?タンメンと3×3がいいだろ、そうしとけ。」


と、ここでチャレンジャーのボランティアさん。
「あ、お母さん、私、このうどん」

やる~っ 笑


「めんどくさい事言うな!お前のは最後!」
「いいよ、待ってるから」


メニュー、最後の方おしゃれになってません!?



しばらくすると、グラスとペットボトルに入った冷えた水を持って再びお母さん登場。4人がけに座ってるとボトルは3つ持ってくる。

「寒いから3つでいいだろ?」
「1つでいいよ。貴重な水なんだから閉まっといて。」(水道水は安全との発表だけど、念のためみんな買って飲んでるらしい。)
「いいから、置いとけ!親父(旦那)にケチケチすんなってオレがおごられるんだから!」


そうこうしてるうちにラーメンとタンメンの出来上がり。
で、で、で!!これがまた・・・めちゃくちゃウマイ。腹立つわ~~笑

そして、横でお母さんは座ったままなんだけど、厨房で作ってたお父さん登場。2人ともようしゃべられます。


「津波でわしの事好きだった女たちがみんな流されてしまったわ。たっくさんおったんになア。」
「お父さん、見栄張らんんでいいよ。」
「本当じゃ。」
「でも、お母さん残って良かったじゃん。」
「みーんな、波に巻かれてしもて・・・今頃海の中じゃ。わしと一緒になってたら死なんかったんにのう・・・」
「今頃魚につつかれとるわ!」 ←お母さん



ここに来る途中でどの家も柿が燃えるようになっていて、最初は食べる人が居ないからなりっぱなしなんだね、と話していたのですが、でも鳥が食べていかないね、と車内で不思議に思ってました。ここのお母さん予想によると、食べたカラスなんかは死んじゃったんじゃないかと。そういえば帰るまで鳥を1匹も見ませんでした。
不気味だ・・・
と、こんな会話のなか、お母さんはてんこ盛りの柿を出してくれました。オイオイオイ・・・

私はあんまり柿が得意じゃないから1切れしか食べなかったんだけど、シスターは無邪気に
「私、柿、ダだーいすき!!」
と思う存分食べちゃった。

結局、和歌山の柿だったんだけどね。

でも、和歌山って会話はシスターの耳に届いてはなかったらしく、帰りの車の中で気付き、いっぱい食べちゃったよ~~!と焦ってました。。。(ちゃんと背説明済み)


それにしても。。シスター、体調がかなり悪かったハズなのに、どうしても行きたい、と最初から最後まで笑顔でした。多少咳はしたいたものの、途中ヤバかったのに一緒に行った人も多分そこまで辛いとは気付いていなかったと思う。移動中も本を読んだり、メモを取ったり・・・私がウトウトして目覚めるとロザリオ唱えていたり。(私はやってるうちに寝た) いや~、お恥ずかしい。

短時間だったけど、たくさんの方のに会え、濃い時間を過ごせました。
今回企画して下さった方、運転手さん、いつも話かけてくださるSさん、声をかけてくださったシスターに感謝です。また行きたい。





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